専門的知識がないと催眠が解けない恐れがある

催眠術というのは、人間の脳の働きを意識と潜在意識(無意識)の2つにわけられます。潜在意識というのは人間が自覚できない脳の働きのことをさします。

通常人間は意識により行動していると思われていますが、実はそのほとんどが潜在意識の支配によるものなのです。

例えば『右手を上げてください』と言われて上げようとしてみるとします。この時意識は右手を上げようと考えます。そしてここから腕を上げるまでの間に脳へ指令を出します。これはほんの一瞬の間に脳に伝わり、右手を上げる行為につながります。

意識というのは、運動を起こす際のきっかけを作るだけで、全ては潜在意識の支配によるものです。従って潜在意識を自由にコントロールできれば人間は自分の理想とするからだや性格になることができるわけですが、残念ながら通常は潜在意識を思うままにコントロールすることはできません。

しかし催眠状態ならば意識の所々に穴が開いているような状態になり、外からの暗示が直接、潜在能力に伝わるようになります。催眠が深くなれば深くなるほど、この穴の数が大きくなるようなものです。

催眠術は潜在意識に直接暗示を与えることができるので、術者の言うとおりの運動をさせたり、見えるはずの無いものを見せたり、忘れたはずの昔の記憶を思い出させたりすることができます。

なので催眠術はカウンセリングなどの手段として使われることもあり、使い方を間違わなければ良い影響を与えるのです。

しかし催眠術というものを悪用する事件も増えています。例えばマインドコントロールという言葉を耳にしたことがありますが、これは高度な催眠術を使用し、相手を支配する危険なものです。

催眠術の悪用・危険・注意点などを挙げますと、まず専門的知識を持ち合わせない人は使用してはいけません。素人が使用すると、催眠をかけたもののとけなくなってしまったり、悪い作用を与えかねません。

催眠術は万能なものではないため、催眠術をかけたからといって病気が治るわけではありません。しっかり治療の相談をし、的確な治療とカウンセリングを受けなければなりません。